2016.04.09
家づくりの進化
岐阜市黒野で大正15年に産声を上げ
家づくりと街づくりに情熱を傾け続けている
久世工業の代表 久世隆浩です
つい先日まで満開の桜が
葉桜に変わりつつある週末の今朝は
打ち合わせと土地相談の来客があり、
今はちょっと一息の所でブログを書いてます
昨日から突然の来客が続き、
何故続くのか少し不思議に感じてますが
今から30年以上前に
弊社が行う上棟時には鳶職として活躍して頂いた
OB客でもあるO様が突然来社され
上棟時のエピソードを語ってくれました
まず、木材は加工から削りまで
すへて大工さんが一本一本手作業で行っており(現在は機械で加工)
材料を少しでも粗末に扱うと
大工棟梁に罵声を浴びせられるので
現場ではピリピリして作業を行っていたという事
上棟が終わると
施主やご家族が家造りに携わる
大工さん、鳶さん、そして弊社のスタッフ等に
飲食を振る舞って頂き
なごやかに酒宴が開かれていた といった
当時ならではのお話を聞き
その時代の良さを感じました
一昔前は、大工さんの腕や経験と
先人から受け継いだ工法で
造り上げるのが主流でした
現在はデーターにより算出された数字で
材料を選定加工し
木材同志の接合部は
剛性の高い金物で緊結する事で
より頑丈なるような工法に変わりました
それに並行して作業も効率化が図られ
当時に比べると
大工さんや鳶さんの作業量はぐっと減った分
コストが安くなりました
安全面やコストを考えると今の家造りの方が断然いいのですが
長い期間、手間暇掛けて一つ一つ造り上げるやり方もいい
お話を伺いながら
今の家造りを進化させるにはどうしたらよいか?
良き伝統を受け継いた家造りをするにはどうしたらよいか?
何だか少しヒントを得た気がきがしました
家造りに燃える先人や先輩の姿を想像しながら
『負けてられない』という気合も入りましたよ