木造のすばらしさ |スタッフブログ|久世工業株式会社

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木造のすばらしさ

縣(かけ)造り
 
懸造とは、急な斜面や段差のある場所に建物を建てる場合に、
その床面を水平に保つため床束(ゆかづか)の長さを調整して、
床の高さを揃える工法です。
 
欅(けやき)という木を用いてのきわめて強固なものです。
 
面白いのは、木材を組み合わせるのには釘を一切使わず
鉄(釘)と木材では経年での温度変化による膨張具合が違うので
釘と梁の間に隙間が出来て、緩みが生じてしまいますが
木材の楔(くさび)を打って止められた梁と柱は同じ木材同士なので
緩むことが無く、結合を保たれているそうです(ここがすごい)
 
もし緩みが生じてもまた、楔を打ち込むことによって
強度が保たれているので
日本の伝統工法の素晴らしさを知ることができますね。
 
恐らくですが
地震による揺れが生じた時は
梁と柱が組み合わされている部分が揺れを吸収しながら
『ミシミシ』と音を立てているのではないかと思います。
 
先人の残した技術は本当に凄いです。
こういう建物を見るだけで
益々木造建物の魅力を感じますね。
 
これは以前訪れた清水寺のアップです。